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2021.12.21

連載

[活躍するロボジョvol.10]相手を思いやる/CKD 浅井香澄さん

連携を大切に

本社のショールームを案内する浅井さん

 浅井さんは昨年までは設計補助だったが、現在は電動アクチュエーターの設計の主担当を任されている。

 同社では新製品の発売に至るまで、「企画を進めるか否か」「設計図面は適切か」など、社内のさまざまなな部署の視点から新製品の開発を検討する場として6つのプロセスを設けている。現在は主担当として新製品のプレゼンテーションをこなし、一つ一つステップをクリアしている最中だ。

 「設計補助の時は先輩の手伝いがメインでしたが、最前線に立つようになってからは、社内の他部署との連携も一層増えました。常に相手への配慮を忘れずにいたいです」と話す。

浅井さんは電動アクチュエーターの設計業務を担当する

 大学では、主に図面作成やプログラミングを学んだ。卒業研究では「グリーンピースのさやと豆を、回転ローラーで挟んで分離する脱莢(だっきょう)機械の改善」をテーマに、ローラーの部材を変えて豆をつかみやすくする改善手法を提案した。こうした大学での学びがものづくりへの興味を駆り立てた。

 会社を知ったきっかけは就職説明会。製品群の多さと、人事担当の熱心さに引かれて2014年に入社。入社後は、業界でもトップクラスのシェアを誇るダイレクト・ドライブ・モーターの設計業務を3年ほどこなした。その後異動し、現在は同社の注力分野である電動アクチュエーターの設計業務を担当する。

 趣味は、糸をクロス(十字)の形に沿って縫い、絵柄を完成させる「クロスステッチ」。フィンセント・ファン・ゴッホの「ひまわり」の絵柄に挑戦している。「2~3カ月かけ、1つの作品をコツコツと仕上げていくのが好きです。設計業務にも通ずるものがあります」と笑顔で話す。

(ロボットダイジェスト編集部 鷲見咲美)

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