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[注目製品PickUp!vol.24]拡張性、制振制御で差を付ける【前編】/セーラー万年筆「sigma5」

編集部が注目したロボット、自動化関連の製品を紹介する「注目製品PickUp!」。今回は、セーラー万年筆の取り出しロボット「sigma(シグマ)5」を取り上げる。ハイエンドモデルの取り出しロボットで、高い拡張性や高度な制振機能を備える。「低価格で勝負するメーカーではないので、性能や機能には絶対の自信がある」とロボット機器事業部東京営業所の永瀬倫哉主任は話す。

高精度、低振動の半導体ウエハー用ロボットを発売/安川電機

安川電機は5月28日、半導体基板のウエハーを搬送するクリーンルーム向けロボット「SEMISTAR-GEKKO(セミスターゲッコー) MD124D」(=写真左)を発売した。減速機を搭載せず、自社製のACサーボモーター「Σ-7(シグマセブン)シリーズ」でロボットアームを直接駆動させるダイレクトドライブ駆動を採用。位置決め精度を従来機種比で2倍にし、振動も同6分の1に抑えた。300 mmの半導体ウエハーの搬送に使える。併せて、小型で軽いクリーンロボット用の標準コントローラー「SR200」(=写真右)も開発した。自社開発のマシンコントローラーを採用し、従来機種比で体積は42%、質量は35%減を実現。半導体業界で広く使われる国際規格(SEMI規格)などに適合する。

より軽量な薄型の精密減速機を発売/加茂精工

機械要素部品メーカーの加茂精工(愛知県豊田市、今瀬玄太社長)は5月29日、薄型精密減速機「PSLシリーズ」を発売した。主要素材にアルミニウムを採用。鉄製の従来品よりも約3割軽量化した。同社担当者は「このサイズの精密減速機では最軽量」と話す。協働ロボットや無人搬送車(AGV)、パワー・アシスト・スーツでは安全への配慮などから、出力の大きなモーターの使用は難しい。そこで可搬質量を向上させるために、軽量な減速機が求められていた。従来製品「PSRシリーズ」と同等の動作精度を保ち、許容トルクの低下を約2割にとどめながら、製品重量を約3割減らした。例えば、直径75mmの従来品「PSR70型」は質量0.6kgだったが、今回発売した同じ直径の「PSL70型」は質量0.42kg。

コロナ対策の自動化ソリューションを提供/QBIT Robotics

飲食店やホテルなどに協働ロボットシステムを提供するベンチャー企業のQBIT Robotics(キュービット・ロボティクス、東京都千代田区、中野浩也社長)は2020年5月25日、「コロナ対策ソリューション」を提供すると発表した。新型コロナウイルス感染症を予防するための自動化技術やサービスを幅広く取りそろえ、医療機関などに提案する。

[SIerを訪ねてvol.15]けん玉だけじゃない! DXで未来を開く【後編】/マクシスエンジニアリング

名古屋市千種区に本社を置くシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のマクシスエンジニアリング(水野敬三社長)。顧客ニーズへの対応力を強みに持つが、浅野好文常務執行役員は「このままだと『言われたことしかできない』会社になる恐れがある」との危機感も抱く。「受け身体質」から脱却し、創造力を持った企業を目指すため、自社ブランド商品の新規開発や拡販に注力する。今後は、デジタル技術で事業を革新する「デジタルトランスフォーメーション(DX)」時代を見据え、「デジタル支援型のSIerを目指す」との将来像を掲げる。

[SIerを訪ねてvol.15]けん玉だけじゃない! DXで未来を開く【前編】/マクシスエンジニアリング

ロボットシステムの設計や製作を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を紹介する連載企画「SIerを訪ねて」。15回目の今回は、名古屋市千種区に本社を置くマクシスエンジニアリング(水野敬三社長)を訪ねた。SIerとしての強みは、勘所を押さえた要件定義をするための傾聴力と、スマート(知的)な装置を構築する技術力だ。「けん玉ロボット」などのユニークな取り組みも同社の大きな特徴だ。

国内外で減収減益も、長期目線で成長に注力/ニッタ

ニッタは5月15日、大阪市浪速区の本社で2020年3月期決算を発表した。連結売上高は前年同期比6.0%減の839億円、営業利益は同37.7%減の35億円、経常利益は同34.3%減の75億円と減収減益だった。コンベヤー用のベルトなど物流業界向けは堅調に推移したが、半導体製造装置や工作機械向けが低調だった。国内、欧米、アジアともに減収となったが、新型コロナウイルスの影響は小さかったという。21年3月期の連結業績予想は見通しが難しく未定とした。

オープン化時代に使いやすい汎用コントローラーを【後編】/KEBA Japan村上正和社長インタビュー

オーストリアのロボットコントローラーメーカーのKEBA(ケバ)は、日本を重要な市場に位置付ける。世界の産業用ロボット市場で日本メーカーの生産台数が過半数を占めるため、ロボットを制御するためのコントローラーメーカーから見たら、日本は巨大な市場だ。日本法人、KEBA Japan(東京都江東区)の村上正和社長は「近年、日本メーカーの開発志向が変わり、追い風になってきた」と明るい将来を描く。

オープン化時代に使いやすい汎用コントローラーを【前編】/KEBA Japan村上正和社長インタビュー

オーストリアの産業機械向けコントローラーメーカーのKEBA(ケバ)。製品の大半が相手先ブランド生産(OEM)で、特徴は汎用性の高さだ。ロボットの基本となる動作を、テンプレート(ひな型)の選択だけで構築できる。日本法人、KEBA Japan(東京都江東区)の村上正和社長は「ロボットの動き方は、垂直多関節や水平多関節といったタイプ別で見ると、基本はほぼ同じ。ならば、基本動作を搭載済のコントローラーを使えば、自社の付加価値の創出に注力できる」と提案する。

ソフトの機能を強化し、使いやすさを向上/ABB

スイスの大手産業用ロボットメーカーのABBは、ロボットのソフトウエアの機能強化に力を入れている。ここ数カ月で、ロボットの使いやすさを向上する新機能や新製品を相次いで市場投入した。また、新型コロナウイルス感染症が世界中で拡大する中、ABBは顧客支援の一環で、主要なソフトやサービスを2020年末まで無料で提供している。

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