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[注目製品PickUp!vol.30]床から棚の上まで手が届く/岐阜機械商事「キャリスター・ロボ」

岐阜機械商事(岐阜県岐阜市、関谷治頼社長)は、電動昇降機に協働ロボットを取り付けたロボット台車「キャリスター・ロボ」を発表した。開発したのは機械設計や製作を手掛ける子会社のアイビーデザイン(岐阜県可児市、同社長)。台車に乗せることで自由に移動させられ、昇降機能を使えば、床から高所に至るまで、広い範囲にロボットハンドの先端が届く。「台車と組み合わせることで、中小企業でも気軽に自動化できる」と関谷社長は強調する。

MonotaROから搬送ロボ400台など受注/日立製作所

日立製作所は8月25日、工場用資材の通信販売会社MonotaRO(モノタロウ)の物流倉庫向けに、搬送設備や倉庫制御システムを受注したと発表した。モノタロウが兵庫県猪名川町に開設する「猪名川ディストリビューションセンター(仮称)」に、日立インダストリアルプロダクツ(東京都千代田区、小林圭三社長)の小型自動搬送ロボット「Racrew(ラックル)」400台など納入する。

協働ロボ用に吸着ハンドも使いやすさを追求/シュマルツ

ドイツの真空機器メーカー、シュマルツは具体的な用途を想定した協働ロボット向け吸着ハンドの拡充を進める。今年6月には、把持する対象物の情報や搬送方法などを入力するだけで、最適なハンドを自動設計して作成するオーダーメードサービスを日本でも開始。9月には、ケースに乱雑に置かれた対象物を1つずつ持ち上げる「ばら積みピッキング」を簡単に実現するパッケージ製品を国内発売する。

[気鋭のロボット研究者vol.14]異物を見つける「目」【前編】/名城大学 田崎豪准教授

自動運転の研究を続ける田崎豪准教授は、名城大学で視覚センサーを取り付けた垂直多関節ロボットの研究に着手する。人工知能(AI)が処理しやすいシステムを作り、ロボットが知らない物でも、どうつかめばいいかを判断できる。形の決まった製品をつかむ工場内での搬送だけでなく、食品や物流などさまざまな品物のある分野にも応用できるという。

「日に新た館」で最新物流ソリューションを見よう/ダイフク高光巧一館長

「倉庫や工場内の物流を自動化したい」と考えたとき、まずは最新の物流システムについて情報収集することから始める人も多いだろう。とはいえ都合よく展示会が開催されているとは限らない。どうやって情報収集しようか――。そんな際は、ダイフクの滋賀事業所内にあり、立体自動倉庫やソーター(仕分け装置)、コンベヤーなど物流の最新設備を常設展示する「日に新た館」を利用できる。高光巧一館長は、一般製造業・流通業向けシステム事業の支店統括部長を経て2017年に10代目の館長に就任した。長年営業畑を歩み、製品の開発状況や導入実績、市場ニーズの動向にも精通した高光館長に、日に新た館の展示製品や運営方針など幅広く聞いた。

電源さえあればどこでもロボット、5G環境のスマート工場

第5世代移動通信規格(5G)技術を用いて、敷地内や建物内でネットワークを構築するローカル5G。これを工場に導入し、産業用ロボットを動かしたらどうなる? どんな影響があるのか? そんな実証実験を九州工業大学などが共同で実施した。今後日本は、世界で初めて「人口減少」と「長寿命化」を同時に迎える。実験を統括した九州工業大学大学院の西田健准教授は「高付加価値の労働に労働力を集中させるには低付加価値の労働こそ5Gで自動化すべき」と語る。

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