生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

協働ロボット

RECENT POSTS

世界最大規模のオンライン展で見た、ロボットの最新提案/ハノーバーメッセ

世界最大規模の産業見本市「ハノーバーメッセ2021 デジタルエディション」が2021年4月12日~16日の5日間、オンラインで開催された。約1800社・団体が出展し、1万以上の製品や技術を紹介した。最先端のデジタル技術や自動化ソリューションが来場者の注目を集めた。ここでは主要出展者のロボットや搬送システムの最新提案を紹介する。

[注目製品PickUp!vol.34]配線をすっきりと収納し断線防ぐ/松田電機工業所「スマートアレンジシステム」

自動車用の各種スイッチ部品を製造、販売する松田電機工業所(愛知県小牧市、松田佳久社長)は2020年10月、協働ロボット用の配線収納装置「スマートアレンジシステム」を発売した。電源ケーブルやエアホースなどのたるみをすっきりと収納でき、作業者や周辺の設備との接触を防いで断線リスクを低減する。デンマークのユニバーサルロボット(UR)の協働ロボットに特化しており、21年度に1000台の販売を目指す。

[ロボットが活躍する現場vol.14]協働使って夜間を無人で/酒井鋼管

業務用の椅子や机の、脚や骨組み部分の鋼材を加工する酒井鋼管(名古屋市港区、原裕矢社長)は、2019年12月に中国のロボットメーカーAUBO robotics(オーボロボティクス、以下オーボ)の協働ロボット「AUBO-i10(オーボi10)」を導入した。販売代理店の三機(名古屋市熱田区、木島正人社長)が酒井鋼管と打ち合わせを重ねながら、最適なシステムを提案。上部に付けたカメラで加工後の鋼材の中心を認識してつかみ、台に整列させる。日中は人がする作業を、夜間はオーボi10に置き換えて無人加工を目指す。

「汎用」AIソフトで言語化しにくい作業を自動化/デンソーウェーブ

デンソーウェーブ(愛知県阿久比町、中川弘靖社長)は今年3月、最新の人工知能(AI)ソフトウエア「AI模倣学習」を本格発売した。AIが未来に取るべき動作を推論してロボットアームを制御するのが特徴で、粉末の秤量(ひょうりょう、はかりで重さを測ること)などの言語化しにくい作業を自動化するのに役立つ。また、従来のAIソフトは特定の用途で使われるケースが多かったが、AI模倣学習は用途を限定せずに汎用的な商品として提供する。

宇宙開発で培ったトルク制御技術を日本へ/センソドライブ

ドイツのバイエルン州に本社を置くベンチャー企業のSENSODRIVE(センソドライブ)。ドイツ航空宇宙センター(DLR)からスピンオフ(独立)した同社は、宇宙空間で使う軽量ロボットの開発で培った技術をベースに、軽量でコンパクトなトルク制御駆動装置「SENSO-Joint(センソ・ジョイント)」などを製造する。昨年末には日本市場に本格的に進出すると発表した。その狙いとは? ノルベルト・スポラー最高経営責任者(CEO)にウェブインタビューした。

TOP