[注目製品PickUp! vol.60]自動車向けのAGVメーカーが開発した物流向けの新製品/愛知機械テクノシステム「低床リフターAGV」
潜り込んでリフトアップ
一方、低床リフターAGVはカゴ台車を直接持ち上げて搬送する方式を採用しており、カゴ台車を改造することなくそのまま使用できるのが特徴だ。
コーポレート企画部の沢田建志さんは「物流センターでは市販のカゴ台車が大量に使われており、それらを全て改造するには大きな手間やコストがかかる。そのため、カゴ台車の改造が不要な汎用性の高いAGVの方が受け入れられやすい」と説明する。
縦列配置で整列スペースを最小限に
低床リフターAGVはカゴ台車の下面に潜り込めるため、カゴ台車を縦列に配置できるのも大きなポイントだ。出荷エリアなどの整列スペースを最小限に抑えられ、結果的に物流センター全体のスペース効率の向上にもつながる。
現在は2種類の低床リフターAGVを用意しており、幅1100mm×奥行き800mmのカゴ台車と幅800mm×奥行き600mmのカゴ台車の搬送にそれぞれ対応する。
沢田さんは「物流センターでは主にこの2種類のカゴ台車が使われるため、低床リフターAGVがあれば大部分の自動化ニーズがカバーできるが、まだまだ足りない部分もある。今後もお客さまの声を集めつつ、製品ラインアップを広げたい」と展望を語る。
最大積載量は300kgで、けん引力は最大490N。間もなく最大積載量500kgのタイプも発売する予定だ。