
[特集 国際ロボット展vol.2]アプリ開発、育成など続々/安川電機 津田純嗣会長
産業用ロボットの研究開発や導入の環境は目まぐるしく変化している。大手ロボットメーカーの安川電機は、人工知能(AI)やデジタルツインなどの最新技術をロボットやアプリケーション(使い方)の開発に生かし、ユーザーの人材育成や技術支援にも取り組む。中小企業がロボットを導入しやすい環境を作りつつ、メーカーとして新たな領域で市場を開拓する体制を整える。
生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン
RECENT POSTS
産業用ロボットの研究開発や導入の環境は目まぐるしく変化している。大手ロボットメーカーの安川電機は、人工知能(AI)やデジタルツインなどの最新技術をロボットやアプリケーション(使い方)の開発に生かし、ユーザーの人材育成や技術支援にも取り組む。中小企業がロボットを導入しやすい環境を作りつつ、メーカーとして新たな領域で市場を開拓する体制を整える。
「自律分散型のソリューションをデータドリブンで実現したい」――。いきなりそう言われて理解できる人はあまり多くないだろう。しかし、安川電機の小川昌寛ロボット事業部長は大真面目にその構想を掲げ、実現に向けて着実に歩みを進めている。世界で最もリアルに産業用ロボットの未来を語れる人物の一人、小川氏の「脳内」をほんの少しのぞかせてもらった。
今年最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン(MECT)2019」が10月23日から、名古屋市港区の名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)で開催される。毎回会場で実演展示する主催者企画「コンセプトゾーン」の今回のテーマがロボットに決まった。会場では、人手不足の解消や生産性向上を実現する4つのロボットシステムが提案される。また会期中には、自動車や航空機に加えロボットをテーマとする講演も予定する。
安川電機は2018年7月、埼玉県の入間事業所内に「安川ソリューションファクトリ」を完成させた。デジタルデータの活用でより生産性を高める「「i³-Mechatronics(アイキューブメカトロニクス)」の考え方を具現化した工場だ。「モノのインターネット(IoT)やビッグデータ、人工知能(AI)などの技術を使い、生産性は3倍、リードタイムは6分の1を実現した」と白石聡工場長は言う。
7月31日~8月3日の4日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「MF-TOKYO2019(第6回プレス・板金・フォーミング展)」が開かれた。金属に圧力をかけて部品を成形する鍛圧機械などの専門展で、4日間合計で3万人超が来場した。主催団体の日本鍛圧機械工業会、坂木雅治会長(アマダホールディングス相談役)は「MF-TOKYOは単なる機械の展示会ではなく、新たな加工法を提案する場」と話す。その言葉通り多くの企業が加工を実演し、ロボットを使った自動化提案も目立った。
しのはらプレスサービス(千葉県船橋市、篠原正幸社長)は、ロボットを使ったプレス機の自動化を提案する。3台のプレス機と2台のロボットを組み合わせた自動化システムで昨年、日本鍛圧機械工業会(会長・アマダホールディングス坂木雅治相談役)の「MF技術大賞2018‐2019」の奨励賞を受賞した。「プレス機メーカーともロボットメーカーとも違う独自の立ち位置が当社の強み。両分野を熟知したシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)として、顧客に最適なシステムを提案する」と篠原社長は話す。
食品機械の専門展「FOOMA JAPAN(国際食品工業展)2019」が7月9日に開幕した。12日までの4日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれている。この展示会では年々産業用ロボットの存在感が高まっており、今回展では前回展よりもさらに産業用ロボットの展示が目立つ。会場で見つけた産ロボ提案を速報として紹介する。
安川電機は、「中食(なかしょく)」市場向けの自動化提案に力を入れる。現在は特定の顧客と共に、食品工場向けシステムの開発や検証を進めており、その成果の一端を7月9日~12日に開かれる「FOOMA JAPAN(国際食品工業展)2019」で披露する。省スペースや衛生管理など、食品製造の現場のニーズをくみ取ったロボットシステムを展示する計画だ。「『食品産業の自動化なら安川』のイメージを浸透させたい」と高宮浩一取締役常務執行役員は語る。
東京ビッグサイトで7月9日開幕!
「序論:ロボットが食品産業を救う」/安川電機/デンソーウェーブ/オムロン/ストーブリ/速報!会場リポート
「第57回機械工業見本市金沢(MEX金沢2019)」が2019年5月16日~18日の3日間、金沢市の展示会場「石川県産業展示館」で開催された。216社が出展し、延べ5万8000人以上が来場した。石川県、富山県、福井県の北陸3県は人手不足が深刻な地域で、北陸の企業は自動化に高い関心を持つ。今回展では、北陸地域の自動化ニーズに応える、ロボットを使った自動化提案が目立った。