自動PCR検査システムの有用性評価を開始/川崎重工や京大病院など
川崎重工業は4月21日、京都大学医学部附属病院、検査機器大手のシスメックスと共同で、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策を目的とした大規模全自動PCRロボットコンテナの社会実装に向けた有用性評価」の共同研究を開始すると発表した。
生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン
RECENT POSTS
川崎重工業は4月21日、京都大学医学部附属病院、検査機器大手のシスメックスと共同で、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策を目的とした大規模全自動PCRロボットコンテナの社会実装に向けた有用性評価」の共同研究を開始すると発表した。
川崎重工業は4月26日、6軸垂直多関節ロボット「RS013N」を国内で発売した。電機・電子業界や食品業界を中心とした小型ロボット導入のニーズに対応する。
神戸大学やNTTドコモ、メディカロイド(神戸市中央区、浅野薫社長)の3者は4月16日、商用の次世代通信規格(5G)を介した国産手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)サージカルロボットシステム」の遠隔操作の実証実験を実施した。メディカロイドは川崎重工業と医療機器・試薬メーカーのシスメックスの合弁会社。同システムは、川崎重工の産業用ロボットに関する技術などを生かして開発した製品。
人が担ってきたあらゆる作業のうち、今のロボット技術で自動化できるものはまだわずかだ。ロボットの導入台数も少ない。川崎重工業の研削向け遠隔操縦ロボットシステム「Successor-G(サクセサーG)」は、作業者の技能や感覚を要する領域にもロボットの適用を進めることで、新市場の開拓や総合ロボットメーカーへの脱皮を狙う戦略的な製品だ。次世代通信(5G)を活用した実証実験にも取り組んでおり、遠隔操縦システムがさらに進歩すれば、働き方改革や人手不足解消に貢献する可能性も秘めている。
プラント設備の大型部品は、被膜やバリをグラインダーで削る「研削」で仕上げる。作業を担うのは職人。部品に合わせて微妙な力加減をするため自動化が難しいのだ。しかし、グラインダーは重量があり、砥石(といし)が高速回転して加工中は火花が飛ぶなど、きつく、危険と隣り合わせの作業だ。そうした3Kと言われる悪環境から作業者を解放すべく、川崎重工業は研削作業に特化した遠隔操縦ロボットシステム「Successor-G(サクセサーG)」を開発。2020年4月に販売開始した。安全に作業できるだけでなく、自動運転と遠隔操縦を切り替えたり、ベテラン職人の操作を記憶させ再現することで技能継承に役立てられる。
川崎重工業と医療機器・試薬メーカーのシスメックス、両社が50%ずつ出資して設立したメディカロイド(神戸市中央区、浅野薫社長)の3社は11月18日、国産初の手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)サージカルロボットシステム」を都内で初公開した。川崎重工の産業用ロボットに関する技術などを生かして開発した製品で、2030年に売上高1000億円を目指す
川崎重工業は11月2日、2030年に目指す将来像をまとめた「グループビジョン2030」を発表した。「次の社会へ、信頼のこたえを」を掲げ、その将来像に合わせた組織改編なども発表した。ロボット関係では、「ウィズコロナ、アフターコロナ社会を支え、川崎重工の発展も支えるのがロボット。売上げで寄与するだけでなく、シナジー効果で他事業の競争力も高める」と橋本康彦社長は述べた。
川崎重工業は10月22日、ロボットを用いた自動PCR検査サービスを開始すると発表した。また、空港向けのPCR検査ロボットシステムのデモ設備を公開した。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は10月16日、「革新的ロボット研究開発基盤構築事業」に着手すると発表した。同事業ではロボットの導入があまり進んでいない領域にも対応可能な産業用ロボットシステムの実現に向け、産学連携で研究開発に取り組む。
大手鋳造装置メーカーの新東工業は10月13日、昨年2月に開発したひずみゲージ式6軸力覚センサー「ZYXer(ジクサー)」がファナック、川崎重工業、デンソーウェーブ(愛知県阿久比町、中川弘靖社長)の国内ロボットメーカー3社のオプションとして正式採用されたことを発表した。