検査と物流の自動化提案が花盛り。新技術も続々
東京都江東区の東京ビッグサイトで1月25日~27日、「ファクトリー・イノベーション・ウイーク」などロボット関連の展示会が同時開催された。来場者の注目を集めたのは、検査工程や物流の自動化だ。従来よりも作業内容が複雑で高度な用途の提案が目立った。また、新技術の展示も多く、近未来を感じさせる提案に来場者は足を止めた。
生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン
RECENT POSTS
東京都江東区の東京ビッグサイトで1月25日~27日、「ファクトリー・イノベーション・ウイーク」などロボット関連の展示会が同時開催された。来場者の注目を集めたのは、検査工程や物流の自動化だ。従来よりも作業内容が複雑で高度な用途の提案が目立った。また、新技術の展示も多く、近未来を感じさせる提案に来場者は足を止めた。
FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会、会長・久保田和雄三明機工社長)は1月27日と28日の2日間、大阪市北区にある大阪工業大学梅田キャンパスで、高校生や大学生など若年層を対象とする二つのイベントを開催した。27、28日には主に大学生向けに、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のビジネスを紹介する展示会「RIX(リックス) in 大阪工業大学 2023」を開催。28日には全国の高校生や高等専門学校生(高専生)がロボット活用のアイデアを競う「2022年度ロボットアイデア甲子園 全国大会」を開催し、時折雪がちらつく天候ながら、熱のこもったプレゼンテーションが繰り広げられた。
日本物流システム機器協会(JIMH、会長・下代博ダイフク社長)は1月24日、都内で「新年賀詞交歓会」を開いた。会員企業や関係者など約190名が参加した。新型コロナウイルス過により、昨年や一昨年は新年賀詞交歓会の代わりにオンラインで「新春ウェブセミナー」を開いてきたが、今年は3年ぶりに賀詞交歓会を開催でき、懇親パーティーでは活発な情報交換や懇談が行われた。
システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のIDECファクトリーソリューションズ(愛知県一宮市、武仲清貴社長)は1月19日、自社で取り扱うカナダのロボットハンドメーカーのRobotiq(ロボティーク)のパレタイジングソリューションを紹介する少人数制セミナーを、本社併設のショールーム「協調安全ロボットテクニカルセンター」で開催した。
「ロボットダイジェスト」を運営するニュースダイジェスト社(名古屋市千種区、樋口八郎社長)は1月12日、名古屋市内で年始イベント「2023FA業界新年賀詞交歓会」を開催した。ファクトリーオートメーション(FA、工場の自動化)業界の関係者ら686人が参加した。目玉は、「どうなる今後のFA業界」と題して実施された新春トップインタビュー。日本ロボット工業会などFA関連業界の6団体の会長や副会長が登壇し、今年の業界見通しや重点施策を熱く議論した。トップインタビューの司会は、ニュースダイジェスト社の樋口社長が務めた。
1月6日、都内のホテルで「ロボット関連3団体新年賀詞交歓会」が開かれた。主催者を代表して日本ロボット工業会の山口賢治会長(ファナック社長兼最高経営責任者)があいさつし、「本年のロボット受注額は対前年比3.6%増の1兆1500億円、生産額は6.0%増の1兆500億円の見通し。生産額でも初の1兆円越えを期待する」と述べた。
FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会、会長・久保田和雄三明機工社長)は、「学生向け技術展示会 RIX(リックス) in 大阪工業大学 2023」を1月27日と28日の2日間、大阪工業大学の梅田キャンパス1階ギャラリーで開催する。また、28日には同キャンパスの常翔ホールで「2022年度ロボットアイデア甲子園 全国大会」も開催する。
2022年12月、千葉市美浜区の幕張メッセで「第3回フードテックジャパン」が開かれた。食品製造業向けに先端テクノロジーを提案する展示会で、飲食店向けの「スマートレストランEXPO」、飲料メーカー向けのドリンクジャパンなどと合わせ、3日間合計で約1万7000人が来場した。食品を直接扱うロボットだけでなく、食品が入った袋を扱うシステムや段ボール箱の開梱システム、ロボット関連のソフトウエアなどの展示もあった。
2022年12月、千葉市美浜区の幕張メッセで「第3回フードテックジャパン」が開かれた。食品製造業向けに先端テクノロジーを提案する展示会で、飲食店向けの「スマートレストランEXPO」、飲料メーカー向けのドリンクジャパンなどと合わせ、3日間合計で約1万7000人が来場した。ロボットに特化した展示会ではないが、ロボットシステムを提案する企業もあり、来場者の注目を集めた。
「けいはんなロボット技術フォーラム」が12月1日と2日に、けいはんなオープンイノベーションセンター(京都府精華町)で開催された。中小企業向けにロボット導入や自動化を提案する展示会として、ロボットメーカーや周辺機器メーカーなど22社が出展。関西の中小企業を中心に大手企業も含む約800人が来場した。専門知識がなくても使いやすいシステムなどが展示され、「じっくり話を聞いてもらえてよかった」と話す来場者もいた。会期中に具体的な引き合いが生まれるなど、出展者からも好評だった。